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奈良の和服専門学校

奈良にある和服の専門学校で、この春から毎週色彩学を担当しています。
今年度から、「着物伝統文化コース」という4年生の新しいコースが設立されました。
卒業後には、和裁はもちろん、染色、織り、伝統文化の知識を持って、
着物のトータルコーディネート提案までできる、
まさしく『着物のプロ』として巣立っていかれます。

そのため、メイクやネイルの講義もバッチリあるんですよ。
美容専門学校より、充実した内容じゃないかなぁ、なんて。
着物だけでなく、ブライダル衣装などに興味のある方も、
どんどん入学されたらいいのになぁ、と。
ホントにありえないくらい、良心的で、あったかい学校です。

そこで、色はすべての講義に関連します。
昨年から私も、どんなことを伝えていけばいいか、
色彩のどんな要素がみんなのこれからの役に立つか、
いろいろ、いろいろ考えて、カリキュラムや教材など決定しました。

染色には、混色の知識が。
織りにも、混色、対比や同化の知識が。
そして、トータルコーディネートは色なくして語れません。

これからのアドバイザーには、
お客様一人ひとりの個性と魅力を瞬時に見極める『目』が不可欠です。
そして、その魅力を一層輝かせる方法を、
一方的ではなく、お客様と共に感じながら提案しなければなりません。

そこで、人の魅力を最大限に引き出す色、『パーソナルカラー』は絶対はずせません、よね。

人の魅力とは、『自分らしさ』です。
何か新しいものを加えるのではなく、すでに持っている自分の個性に気づき、輝かせること。
その“気づき”のきっかけと輝く方法を、色を通して、
まずは生徒さんみんなに体感してもらいたいと思っています。

着物のプロの卵たち。
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藍染の実習で、生葉染めを手袋をつけずに素手でやってしまったらしい・・・
教室に行くやいなや、
『先生、見てみて~!』と青く染まった手を見せてくれました。
一週間くらいとれないらしい・・・
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みんな、とっても素直で、素朴でかわいいです。
着物に興味を持ったきっかけは?と聞くと
『お能』を見て、舞台衣装に興味をもったから。という子もいました。

みんなすごい!
まだ若いのに、いろんな文化に触れて、刺激を受けて、
それを将来へつなげようとしているんですよね。

私も、慌てて『お能』を見に行きました(汗)

講師という立場は、教えるだけでなく、生徒さんからもいろんな刺激を受けて、
教わることも多いです。

まだまだ、世の中には知らないことがたくさんあるんだなぁ~、勉強しなくちゃ!
とつくづく思います。

PS
Iさん、講義が始まる前にくれた、手作りクッキーおいしかったです。
うれしっかった。
ありがとう♪
でも、青い手で作ったんじゃないよね・・・(笑)

by astyle-color | 2008-07-30 03:35 | 色のお仕事報告~学校編~